「自動車保険は通販で加入」という人が増えているが、それでもやはり代理店から入りたい、という人は少なくないそうだ。ある代理店の方から聞いた話だが、お正月早々事故を起こしてしまったお客様が元旦から電話をしてきたり、真夜中に連絡を受けることもあるという。そんな時には、「大丈夫ですよ。すべてこちらで手配しますから」というだけで、多くのお客様は一安心するというのである。
「実際には保険会社の事故対応係が動くわけで、ボクは保険会社に電話するだけなんですけどね。ただ、正月であろうが深夜であろうが、遠慮なく電話ができる。そして、すべてお任せくださいと、一旦パニックや不安を引き取ってもらえる・・・これだけのために、ボクから保険に入ってくれているわけですよ。」

富士火災が、事故対応力に特化した自動車保険「ミューズ」を発売したというプレスリリースを目にしたときに、この話を思い出した。

「ミューズ」は、富士火災が女性×クルマに特化したマーケティング企画・製作会社「カピィ」と共同で行った一般の女性消費者に対する意識・ニーズ調査の結果を元に企画したもので、女性に限らず、事故への不安を持った人たちが多いことに着目した保険だという。
対人、対物、人身傷害という基本補償に加え、新設の人身傷害諸費用補償特約をつけたシンプルな商品構成で、それに事故対応に重点を置いた「ミューズサービスパッケージ」「モバイルサービス」を付加して提供し、契約者に安心を提供するという。
富士火災・プレスリリースのページ

「ミューズサービスパッケージ」は、「事故発生時にまもる」「事故を防ぐ」「事故後の生活を支える」という3つのサービスからなり、特に「事故発生時にまもる」では、業界初事故現場「電話代理対応」を導入。対人・対物事故の場合、事故現場から24時間365日社員が常駐する「セイフティ24コンタクトセンター」に事故報告すると、希望により、顧客に代わって、電話で事故の相手方に事故状況の確認や今後の対応の説明等を行ってくれるという。10月1日以降保険開始分より発売とのこと。

このように、目的や対象をわかりやすくした保険は、選ぶ側からはとても好ましい感じがする。「電話代理対応」サービスがどの程度まで有効に機能するかというオペレーションの課題はあるだろうが、冒頭の話のような観点から行けば、事故を越してパニックになったり、どうすればいいかわからない人にとっては、とりあえずの救いになる。ある程度顧客の満足をつかめる可能性はあるのではないだろうか。

ネーミングの「ミューズ」は、「ギリシャ神話に登場する女神たち」を意味し、やさしく包み込むように守ってくれる保険をイメージしているそうだ。根本機能に立ち返り、「運転に自信がない」「事故が怖い」「守りたい人がいる」層をメインターゲットにした事故対応力に特化したこの自動車保険、はたして、事故に対する不安を抱えるドライバーたちの女神になってくれるだろうか?

富士火災プレスリリース
ミューズホームページ
Flashビデオで見ることができる電子パンフレット
※4つの家族構成にあわせた身近な事故事例を設定し、ケースごとに、その対処のために用意されている各種サービスや補償内容を掲載している