2008.04.30生命保険と家族のあり方の変化
結婚したら、あるいは子供が生まれたら、夫が生命保険をかけるのは当たり前。そんな感覚は、働く女性が増え、中には妻の方が収入が多い家庭さえある現状では、だいぶ変わっているのだろうか?そんなことを考えながら「教えて!ひと*ひと」のQ&Aを見ていると、生命保険をめぐる夫婦の意見の食い違いに関するいくつかの投稿が見つかった。
生名保険は加入するもの
生命保険は掛けない方がいいのか否か?
生命保険に無関心な夫・・
新婚です生命保険は入るべきでしょうか?
保険が必要かというテーマの裏に、「夫婦とは?」「結婚とは?」という三者三様がかいま見えるような気がした。
保険が「必要かどうか」ときかれれば、「必要ない」と言い切れる人は(よほどのお金持ち以外)少ないだろう。しかし、「家族のためだから、生命保険に前向きに入りたい」という人(特に男性)は、もしかしたら、あまり多くはないのだろうか?
家族のあり方が変わっている。職が見つけにくく生活が苦しいとわかっていても、離婚によるシングルマザーは増えている。2030年には母親または父親のいずれか一方しかいない子供が30%を占めるだろうという予測もある。厚生年金の離婚分割制度が実施された際の調査によると、女性は4割(男性は1割)が離婚に備えているという結果だったときいた。結婚したがらない(できないではなく)男性も増えているというし・・・。こういう社会環境が、新婚や出産を機に「家族を守るため生命保険に入っておこう」という男性のモチベーションを下げるということもあるかもしれない。
深刻化している公的社会保障制度の崩壊も、家族のあり方の変化が大きい要因ではないかと思う。例えばこんなにシングルマザーが増えるなんて・・・・制度をつくった人の誰も予想できなかったのではないだろうか。ところで、生命保険にはその影響はないのだろうか?家族が分解されていけば、生命保険の必要性は下がる。あるいは、加入する余裕がない世帯が増える。加入者が減れば、保険料は上がり、一部の豊かな家族だけのものになり、生命保険にも格差社会・・・なんてことにならなければいいのだけど。
「結婚したら、あるいは子どもが生まれたら、生命保険にはいっておくのは当たり前」といえた時代は、いい時代だったのかもしれない。